著作権は文化を発展させるのか: 人権と文化コモンズ
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この記事で知って興味が湧いた本
山田奨治は『著作権は文化を発展させるのか: 人権と文化コモンズ』(人文書院、2021)で、著作権をめぐる権利概念を再考し、ユーザーの権利の側から著作権を構想しなおすことを提起している。山田によれば、著作権は法律によって定められた特殊な権利であって、その根拠を人権に求めることはできない。だが、逆に作品を利用するユーザーの権利は人権として基礎づけることができるという。このような発想の転換をもし法律に反映させることができたなら、現在のように作品を利用して楽しみたいユーザーたちが過度にリスクを恐れて自主規制する必要はなくなるかもしれない。
著作権のリスクを過度に煽る警告も多い